それが一番よくわかる部位へと、気づけば賢太自ら、改めて捕らえた美幸の手を誘導していた。
「あ……っ!?う、嘘……っ」
触れただけで読み取れる興奮の証──ズボン前面の膨らみぶりと脈動の忙しさ、熱量に、美幸が目を見開いて驚嘆する。火照りに見舞われたその美貌がおずおずと上向き、青年の表情を窺った。
「抱き締めた時から硬くなってて。でも、おっぱいを見てからは余計に……。痛いくらい張り詰めちゃってます」
美幸のコンプレックス克服の助けになればという一念でぶちまける。酒宴の雰囲気から続く昂揚と勢いがなければ、きっと紡げなかった。朱里や結への感謝も胸に秘めつつ、賢太は想いの限りを眼に乗せて美幸に送った。
その我武者羅ぶりが功を奏し、賢太の手が二本とも美幸の背に回り、ブラのホックを探り当てるまでの間、美幸は時折嗚咽しながらも視線を外す事なく、身を任せてくれた。
「っふ、あぁ……真島、さん……っ」
間もなくしてホックの外れる感触が男女双方に伝わり、強張りの取れた美幸の肩から肩紐が、次いで胸元からカップが振り落とされる。
出典:~ときめきアパート性活 愛しの管理人さんと魅惑の隣人たち (リアルドリーム文庫) ~
著者: 空蝉
ひとつ屋根の下 恋色の陽だまり ボロアパートに独り暮らしをする浪人生・賢太は、一癖も二癖もある隣人たちと深い仲になる。「初めてのおっぱいの感触はどう? 柔らかい?」妖艶な美女・朱里に自信をつけさせてもらった賢太は思いを寄せる管理人の美幸とも心の距離を詰めていくが、なかなか一線を越えられずにいた。浪人生に春は来るのか!?日常に密着したエロス、リアルな舞台設定で送る官能小説レーベル!