「や、やめて!ああっ、そ、そんなっ!」
悲鳴をあげて身をすくませるオリヴィアは、あたかも飢狼の群れに囲まれた美しい牝鹿だ。優雅なドレスを身にまとえばこその近寄り難さである。一糸まとわぬ素っ裸では、高貴のオーラもたいして役には立たない。たちまち荒くれ男らの手で向きを変えさせられ、兵士らの前に裸のヒップを突き出させられた。白い双丘の底を余すことなく晒され、見せてはならぬ汚辱の窄まりをまたもや露呈してしまう。すでに指で犯され、内側からも入念に揉みほぐされてしまっている菊の蕾は、桜色の美麗なシワを「おちょぼ口」のように盛り上げて妖しかった。
「いやッ、見ないで!いやあああッ!」
ケツの穴だ、ケツの穴だと喝采しながら騒ぎたてる兵士たちの声に、オリヴィアの神経は灼き切れてしまいそうだ。だがそれよりも辛かったのは、右の壁際に跪いている大使たち、左の壁際に立たされている大使館スタッフらにも、汚辱の窄まりを披露しなければならなかったことだ。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!