「ムーッ!ムーッ!」
臀丘を打たれるたびに、シルヴィアは箝口具を食いしばって呻き泣いた。
裸の尻をもたげ晒す羞恥、打ちすえられる屈辱に加え、差し迫る排泄衝動が彼女を狂乱の淵に追いこんでいく。
(こ、このままでは……ああッ)
見守る国民たちの前で……。
恐ろしい想像に心臓が止まりそうだ。
ようやくスパンキングが終わったかと思うと、ガイウスに髪をつかまれ、引きずり起こすようにして群衆に顔を晒された。
「先程教えたとおり、この女は盗賊一味のリーダーである。だがお前たちの中には、この顔に見覚えがある者もいるのではないかな、フフフフ」
ピンマイクが拾った声にそう問われて、人々はオペラグラスに押しつけている眼をこらした。
あちこちで驚愕の声が上がった。
「おおっ?……」
「ま、まさか……」
「シ、シルヴィア王女?……」
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!