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「こいつが欲しいんだろ?どうだ?」 上気した頬をいきり立つ肉の幹でピタピタと叩かれても、マレーナは熱っぽく喘ぐばかり

御堂乱

身を横たえることを許されたのは数秒だけだった。髭ヅラと交替した坊主頭の兵士は、勢いよく食卓のテーブルに飛び乗ると、仰向けに倒れてヒクヒクと余韻の痙攣に身をゆだねているマレーナの髪をつかんで半身を起こさせ、まだ正気の戻らぬ美貌の前に、仁王立ちになった自分の下腹を押しつけた。
「こいつが欲しいんだろ?どうだ?」
上気した頬をいきり立つ肉の幹でピタピタと叩かれても、マレーナは熱っぽく喘ぐばかり。陶然とした表情は、味わったばかりのエクスタシーに酔い痴れている。促されるがまま、濡れた唇を兵士の怒張に押し被せた。
(ああっ、何ということを!……)
正気に立ち返ったのは数十秒後、さんざんに口中を捏ねまわされた後だった。心臓が止まりそうな衝撃に身をのけぞらせようとしたが、がっしりと頭をつかまれていて口の中の肉塊を吐き出すことができない。
「分かるかい、旦那さん。あんたの奥さん、俺のチ×ポに舌を絡めてるぜ。よっぽど気に入ったらしいや」
(う、嘘よっ!あなた信じないでっ!)
胸の内でそう叫んだものの、痺れきった舌腹に男の剛直の脈打つ感覚が残っている。夢中になって剛棒を吸っている自分の姿が記憶に蘇って、マレーナは絶望のどん底に叩きこまれた。
もう夫に許されることはない。いや、夫が許したとしても、自分で自分を許すことができなかった。家族の前で身も心も汚し尽くされたマレーナに残されているのは、獣のような男たちの情けにすがって夫と子供たちの命を救うことだけだ。

「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!