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たわわな白い乳房にむしゃぶりつくと、意地の悪い眼で大使の顔色を窺いつつ、固く尖った乳首をチュウチュウと吸いたててみせた

御堂乱

「もっと感じさせてやろう」
中尉は体の位置を変え、吊られて伸びきった佐和子の裸身に横からまとわりついた。なぶられる人妻の姿を、夫である大使によく見せるためである。たわわな白い乳房にむしゃぶりつくと、意地の悪い眼で大使の顔色を窺いつつ、固く尖った乳首をチュウチュウと吸いたててみせた。
「ううっ……やめてっ……あっ、あっ……ああっ」
パンティを太腿に絡みつかせたまま、佐和子の豊かな腰が右に左にくねった。熱く疼く胸の尖りを夫の前で吸いたてられ、眉間にせつなげなシワを刻む。額の生え際やこめかみに滲みでる生汗が彼女の懊悩を示していた。
「見えるか、青木大使」
唇を離すと、中尉は大使に声をかけ、唾液に濡れ光る人妻の乳首を強くひねりあげてみせた。
「ヒイイイーッ!」
つんざくような悲鳴と共に、佐和子の熟れきった裸身が弓なりに反りかえる。陸に揚げられた魚のように跳ねる白い女肉に、鉄鉤をつけた鎖がジャラジャラと鳴った。
「いい声で啼くだろ?女はこれぐらい乱暴に扱ってやったほうが喜ぶし、ハメた時の味も良くなるんだ。覚えておくといい」
「やめろおおおおっ!」
青木大使は嗚咽まじりに吼えた。

「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!