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数回なぞりたてておいてから、兵士は振動するバイブの先端を花芯の入口に突き立てた

御堂乱

ショックが大きすぎて、シルヴィアは悲鳴すらもあげられなかった。
何千何万という視線の矢に、剥きくつろげられた秘肉を後ろから刺し貫かれている。火のように熱く灼けただれた最奥以外、全身が痺れきって無感覚に陥った。羞恥などという生易しいものではない。
だが彼女の地獄はまだ始まったばかりなのだ。
ブーンという怪しい振動音は、兵士が手にしたバイブレーターのものだった。兵士は一度それを高く掲げておいてから、別の兵士の手で割りひろげられたシルヴィアの臀裂に這わせた。
(いやあああっ)
叫ぼうとしても唇がわななくばかり。泣き叫ぶかわりにシルヴィアは狂おしく双臀を振りたてた。が、それこそガイウスの思うツボ。嫌がる王女を民衆の前で徹底的に辱しめ、貶めてやりたいのだから。
数回なぞりたてておいてから、兵士は振動するバイブの先端を花芯の入口に突き立てた。力を込め、ゆっくりと太筒を沈めていく。
(あああっ)
もたげた双臀が石のようにこわばった。卑猥きわまりない性具を人々の前で最奥に埋め込まれる。耐えがたい凌辱に背筋を悪寒が走った。バイブを呑み込んでいく女壺を中心に、腰全体が火にくるまれた。もう息をするのもやっとだった。
「どうかね、諸君。反逆者が受ける報いを、しかと見届けているかね」
ガイウスの合図でバイブの抽送が始まった。ゆっくりと突きえぐりながら、兵士は右に左に太筒を捻じりたてる。どうすれば女を狂わせられるか熟知しているらしく、ツボを得た抜き差しは自信たっぷりだ。

「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!