ヌプッ、ヌプッ……ヌプッ、ヌプッ……。
(ううっ、うううっ、いやっ、いやよっ)
シルヴィアはブロンドの髪を揺すりたて、もたげた双臀をブルブルと痙攣させた。ゆっくりと、だが着実にペースをあげてくるバイブの抜き差し。淫らな振動に脊髄が痺れ、脳の芯までジリジリと焙られていく。人々に見られているというのに、ゴウゴウと音を立てて渦巻く肉の快楽は容赦なく女体を呑み込んでいく。一方で、差し迫る便意も限界に達しつつあった。
(助けて!ああっ、助けて!)
便意の衝迫におびえて肛門をすぼめると、抽送される性具をキリキリと締めつけることになる。バイブレーションが二倍の強烈さで子宮を揺るがせ、芳烈な快感がこみあげてくる。思わず括約筋をゆるめた途端、堰き止められていた便意が出口を求めて殺到した。
「ムウウウーッ!」
(ダメっ、もう許してえっ!)
血の気を失った美貌がタラタラとあぶら汗を流してガイウスを見上げた。噛み砕かんばかりに箝口具を食いしばり、ブルーの瞳に必死の懇願をにじませる表情に、もう反体制派リーダーとしてのプライドは微塵も無かった。
王宮前広場は興奮の坩堝と化していた。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!