「欲しい……あァ、子種が欲しいのっ、ああっ、ああっ」
騎乗位でひたすらに高ぶっていくマレーナ。だがどんなにせわしなく腰を使おうとも、自分一人の動きだけでは達することができない。それをもどかしがって、
「いやッ、ああッ、いやあッ」
声を慄わせ、目隠しされた顔を振りたてて泣き悶えた。
「フフフッ、母親のこんな姿を娘が見たら、何と言うかなァ」
「いやっ、娘のことは言わないでっ……ねえっ、ねえっ、あはあああっ」
少年の言葉に含まれる底意地の悪さにも、錯乱した頭では気付けない。
「どうして欲しいか、自分の口でちゃんと言うんだ」
「ああっ、乳首……乳首をつまんで、グリグリしてくださいっ」
耳を疑うその言葉に、シャルロットが「あぁ……」と息を吐いて眼を閉じた。目の前で乱れ狂う牝の姿を、母だとは認めたくない。
「こうか、こうされるのが好きなのか」
揺れはずむ白い双乳を下から掬いあげ、少年は先端の赤い実をつまんだ。指の腹で圧し潰し、コリコリと扱いてやる。親子ほども歳の離れた二人の、それはお約束ごとのプレイなのだ。
「ああっ、いいっ!」
あられもない嬌声を噴きあげると同時に、マレーナは女壺をキューンと収縮させた。
目隠しされた美貌がキリキリと歓喜を噛んで、グッと後ろへのけぞった。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!