「ダ、ダメっ……あああっ、ダメっ」
マリアは最後の最後まで抗ったが、もう限界だった。アーッと叫ぶなり、ペタンと尻餅をつき、兵士の顔面を双丘で圧してしまう。
「いやっ、なんてことをっ!ひいっ、いやよっ!」
極限の羞恥に褐色の肌が粟立った。しかもおぞましいことに、兵士は舌を動かして媚肉の合わせ目を舐めはじめたのだ。
「あーっ、あーっ、ひいいいーっ」
逃げようにも兵士らの手で肩を押さえられている。顔面騎乗の格好のまま、マリアはブルネットの髪を振りたくって泣き叫んだ。最も恥ずかしく最も感じやすいところにヌラヌラと舌を這わされる。ナメクジのような感触の不気味さに、重みのある双乳をブルンブルンと揺すりたてた。
「やめて!舐めないで!ああっ、いやああっ!」
泣いても喚いても許してもらえない。それどころか、悶えれば悶えるほどに臀裂の谷間を兵士の顔に擦りつけることになる。
「ヘヘヘ、嫌がってるわりには、もうグチョグチョじゃねえかよ」
夢中になって舌を使いながら、仰向けの兵士がからかった。
割れ目にそって執拗になぞりあげ、肉ビラを捲り返すようにして舐める。生温かい粘膜はゼリーに似た舌触りで、甘く濃厚な山百合の匂いがした。ヌルヌルの花蜜は舐めても舐めても乾くことがない。後から後から滲み出し、したたり落ちるほどになってしまった。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!