「フフフ、見られていると余計に感じるみたいだね、初美さん。そんなに色っぽい表情すると、顔見ただけでも初美さんが発情してるってわかっちゃうよ」
達也が低い声で初美にささやき、面白くてならないというようにあざ笑った。
その間も初美の乳房はいくつもの指にこねまわされ、股間には前から後ろから手がひしめき合って、膣と肛門とに指が何度も出入りを繰りかえす。身体中の女の官能がいっせいに火をつけられ、めくるめく快美に翻弄されていく。
「あ、ああッ……あう、ううッ……」
初美はとても平静を装ってなどいられずに、わななく唇からこらえきれずに声が出て腰がうねりだしてしまう。そしてそのまま、わけもわからなくなってしまう。
「初美さん、自分ばかりいい気持ちになってないで、みんなを楽しませなくちゃ駄目だよ。みんなは初めての痴漢なんだからね」
活を入れられるように頬を張られると、初美はハッと我れにかえった。
「ああ……」
初美はワナワナと唇をふるわせて、弱々しく頭を振った。もう夫人たちの姿はなかったが、中学生たちはまだしつこく初美の身体に手を這わせている。
著者: 結城彩雨
(あの子に見られたりしたら、私たち、破滅よ……)背後から息子の悪友に貫かれ、恍惚に喘ぐ初美は、誰にも見せたことのない淫らな牝の顔を浮かべていた。体育館、通学電車、寝室…時と場所を選ばない狼たち。最後の矜持を振り絞る美母の想いを打ち砕くように、物陰から覗き見ている我が子の手には浣腸器が!