広海の肩につかまった彩菜が、靴を片方ずつ脱いで、ショーツを抜き取っていく。膝を曲げ、片脚を後ろへ跳ね上げるようにして抜き取るポーズが妙にエロチックに見える。身を寄せた彩菜のセーラー服の中、開いた襟もとからフッ、と香る甘い匂いも広海を昂ぶらせる。ようやく脱いだショーツを、見えないように彩菜はギュッと握ると、
「脱いだ、けど」
両手を背中で合わせて、広海を見る。一見、さっきと同じセーラー服のままに見えて、その短いスカートの中にもうショーツはない。剥き出しの、素肌だけだ。恥ずかしそうに頬を染めた彩菜の上目遣いが、そんな羞恥を表わしている。
出典:~人妻温泉(フランス書院文庫)~
著者: 巽飛呂彦
「自分から誘ってくるような人妻はお嫌い?」脱いだ浴衣の下に現れる貴和子の熟れきった女体。白いうなじから漂う色香、細腰から双臀に連なる曲線。腹を着れば貞淑な一児の母も湯船では淫らな美獣に!アルバイト先で少年が体験する極楽の年上温泉郷。27歳、35歳、40歳…「堕とし頃」の人妻たち。