「さあ、マネージャーに尻穴を見ていただくんだ。自分の手で」
その時、尻肌を這う掌が、左右のヒップのあわいをツツツーッとなぞった。
「ひ、ひいいいっ」
「そうだ。それはぜひ見たい。どうせ誠意を見せるなら、とことんまで見せていただきましょうかねぇ」
今度は川添の指が谷底をおりていく。肛門を通過した瞬間、奥寺に植えつけられたたまらない肛悦の記憶が脳髄によみがえった。お尻の快楽に溺れつつある自分をイヤと言うほど認識されられる。
「さ、早く見せてくださいよ。奥さんの尻穴を。グフッ、グフフフフッ」
「ああ、はい……わかりました……」
Tバックを脱いでからテーブルにおりていた手が、そっと尻割れに添えられた。深々と指先を差しこみ、気の遠くなる思いで開いていく。ほどなく「見えたっ。見えたぞっ」と色めき立つ川添の歓声が聞こえた。
あの卑屈なぐらい媚びていた男が、自分の尻穴にしげしげと見入っているのか。
比佐子は身も世もなく忍び泣きはじめた。尻割れを開く手指がわなわなとわななく。
出典:~人妻【裏肉奴隷】 (フランス書院文庫)~
著者: 鳴瀬夏巳
白昼のスポーツクラブは、濃厚なフェロモンに満ちていた。コスチュームから溢れるヒップが眩しい人妻たち。熟れすぎた美臀が命取りになるとは、知る由もない。初めて、屈辱的な体位で嬲られる比佐子、珠実、理香……。哀れなはずなのに、快楽に溺れてしまう身体が呪わしい。五人の妻に隠された、「裏の顔」を露わにする悦び!