すっと張りつめた肉棒の先っぽに惹き込まれそうになる。数センチ顔を近づければ肉棒に触れる。先端の小さな孔から雫が滴っていた。自然に舌が出る。舌先がカメレオンのように素早く動いた。丸く膨らみ、いまにも滴り落ちそうな雫を、留美子の舌が掬い取る。
「ああっ、留美子さん……」
「気持ちよくしてあげる……。まずはお口で頂かせてね……」
健太の下肢が硬直する。フェラチオの知識ぐらいは当然あるはずだった。
「留美子さん……」
健太の腰がその期待感の大きさを如実に表していた。腰が前に突き出され、背中が後方に撓る。牡の本能だろうか。健太は空腰を使い、盛んに留美子の舌を催促しているようだった。
「健太くん、遠慮なく出していいのよ。私、最初はお口で、健太くんの精子を味わいたいの」
著者: 小鳥遊葵
「じっとしてて……これは大人になる儀式だから」少年のズボンからたくましい肉茎を引き出す美熟女。絡まる指先、深々と呑み込む唇、顎を伝う雫……祭りの夜、年上の女が若者の筆おろしをする島の風習。教え導くはずが、性の愉悦に溺れていく35歳。留美子、咲枝、由美……海の女は淫らで美しい。