少年のものとは思えぬ巨根──そそり立つ肉棒の裏側に、濡れた舌を粘りつかせるようにしてネットリ舐めあげた。上目遣いに相手の顔を見上げたまま、細く尖らせた舌先で亀頭冠の裏筋をくすぐる。どうすれば男が喜ぶか、前線司令部で移送を待つ間に監視役の兵士らに教えこまれていた。先走りの汁の苦みに顔が歪むのをこらえつつ、マレーナは懸命に奉仕した。
「上手いじゃないか、マレーナ。たいしたもんだ。さすがは人妻だな」
美人でスタイル抜群、おまけにフェラチオも上手いと、鼻息を荒らげながらハンスは褒めちぎる。見上げてくる相手の潤んだ瞳が何とも色っぽかった。自分専用の肉便器になったエルメス人の美しい人妻──この豊満な身体を自由にできるのは妊娠が判明するまでの数ヶ月間だけだ。そのあいだ心ゆくまでエリートの特権を味わいたい。
「咥えていいぞ。歯を立てるなよ」
マレーナは深く咥え込んだ。硬い幹を唇で締めつけ、肉茎全体を強く吸引しながらゆっくりとスライドさせる。潤んだ瞳で少年を見上げたまま、唾液をたっぷり溜めた頬をくぼませてヂュボッ、ヂュボッと殊更に大きな汁音を立てた。惨めさに鼻の奥がツーンと酸っぱくなったが、嗚咽をこらえて必死に吸い続けた。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!