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喜悦の囀りを響かせる美幸の右手が、触れたままでいた賢太のズボン前面をまさぐった

空蝉

「もっと。もっと可愛い声、聞きたい」
ぷっくりと盛り上がり始めた乳輪を、賢太の指腹が繰り返し愛で掃く。六年も前の暴言なんて気にならなくなるくらい、とことん胸で気持ちよくなって欲しい。
慕情と劣情を鼻息に乗せて吹き付けながら、指は内へ内へ。乳輪の縁より順に幾度もの緩やかな円運動を経て、陥没した乳首へとにじり寄っていく。
「あっ、ぁはっ、ぁ、賢太、さぁ、ん……っ、ンン……」
期待と不安が半々といった面持ちで荒い息を吐く美幸の、下腹の波打ちが、心地よく賢太の腰にも響く。すがり付く彼女の視線が、青年の挙動に注がれる。
涙目に見つめられ、より隆起したのが伝わったか。喜悦の囀りを響かせる美幸の右手が、触れたままでいた賢太のズボン前面をまさぐった。そうして硬度と熱から興奮度合いを推し量り、羞恥と悦びに火照る美貌を賢太の胸板に摺り付ける。
「もう、こんなにパンパンにして……苦しく、ない……?」
「っ、ぁ、あの、どっちかといえば気持ちいい……。美幸さんの手で擦られるの、すごくいい……」
素直に告げれば、嬉々として彼女の手指のまさぐる動きもより大胆に変わる。
お互いの熱が循環している──。奇妙でいて面映ゆい錯覚に囚われる間中。賢太は股間の疼きに身を任せ、小さな呻きを漏らし続けた。
時を同じく、乳輪を掻いていた指先が左右とも、陥没乳首の凹みに到達する。
「っひ……!あ、あの、敏感だから……や、優しく……お願い……」

出典:~ときめきアパート性活 愛しの管理人さんと魅惑の隣人たち (リアルドリーム文庫)

著者: 空蝉

ひとつ屋根の下 恋色の陽だまり ボロアパートに独り暮らしをする浪人生・賢太は、一癖も二癖もある隣人たちと深い仲になる。「初めてのおっぱいの感触はどう? 柔らかい?」妖艶な美女・朱里に自信をつけさせてもらった賢太は思いを寄せる管理人の美幸とも心の距離を詰めていくが、なかなか一線を越えられずにいた。浪人生に春は来るのか!?日常に密着したエロス、リアルな舞台設定で送る官能小説レーベル!