「やめるのよ……あァ、恥を……恥をお知りなさい……」
だがもううわごとのようだ。瞳はうつろで、唇からは火の息がこぼれている。濡れそぼった媚肉のひろがりを見れば、誰の目にも彼女が淫情に屈服しかかっているのが見てとれた。
「お気に召しませんでしたか?ではこういうのはいかが?」
せせら笑う中尉の指が、ズブズブと秘肉をえぐった。
「ああううッ!」
「おやおや、中も洪水じゃないですか、キャサリン」
「ダ、ダメえええッ」
愉悦に爛れきった果肉を太い指で掻きまぜられる。こらえようとあがいたが一分ともたなかった。強烈すぎる感覚に、たちまち理性など吹き飛んでしまった。
「アーッ!アーッ!」
はしたない嬌声を張りあげ、兵士に抱えられた双臀を大きくうねり舞わせた。
ハイヒールの足が喜悦に反りかえっている。身も世もない悶えぶりは、まるで人が変わったようだ。
驚嘆して見守る大使たちの耳に、ピチャピチャという淫音が聞こえてきた。
「ああっ、ダメっ、ああっ、ダメっ、あああっ」
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!