暗色の大きな影が横から覆いかぶさった。いつの間にか蔭山があがりこんでいた。長い腕がヌッと伸び、亜佐美の細い手首が捕捉される。血流がとまるぐらいの握力で、右腕を身体の裏側へねじあげられた。
「なっ……なにをするんですかっ……キャアアッ!」
身に起こった事態を呑みこめない間に、今度は床にねじ伏せられた。床材のひんやりした感触を頬に受け、全身が凍りつく。そこへ背中に馬乗りされた。大柄な蔭山の体がのしかかっている。亜佐美は動くに動けない。
つづけて左腕も取られた。二本の腕が束ねられる。膝下をばたつかせるものの、背中の重しはびくともしない。両手首はなにかロープ状のものでグルグル巻きにされていった。その手際のよさが慄然とさせる。
蔭山がやおら腰をあげた。
「どういうことですかっ。解いてくださいっ。解いてえっ」
亜佐美は身体をばたつかせ、長い脚を暴れさせた。けれどそうすればするだけ、手首の拘束が肌に厳しく食いこんでくる。俯せの身を起きあがらせることさえままならない。
「インタホンで聞けば、声はお姉さんそっくりだね」
顔のまわりに纏いついた髪を蔭山がかきあげ、しげしげと覗きこんだ。
「どういうことですかっ……。どうしてっ、どうしてっ……」
苦しい息を吐いて切れぎれに問いかけても、蔭山は眼光を突き刺すのみで答えを返さない。背筋を怖気が這いのぼった。この男はいったい何者なのか。
出典:~美臀妻 彼女は犯されるほど美しくなる~
著者: 鳴瀬 夏巳
人の妻だからこそ、雪のように美しい尻だからこそ、触りたい、穢したい、独占したい!……37歳、30歳、24歳――白昼のリビングで初めての肛姦。抗う言葉が徐々に甘い調べに変わり、自ら双臀を震わせ……。生贄の道を歩むしかない、美臀奴隷誕生の時が近づく。人妻の「本当の性」を露わにする最高のインモラル!