(ああん、欲しい。おチン×ンが欲しい!)
正座した腰がモジつきはじめた。むちっと張った太腿の付け根が蒸れて、肉の合わせ目からジクジクと滲み出した官能の甘蜜は、会陰に伝い流れてポタポタと熱い雫をコンクリートにしたたらせた。
(欲しい、欲しいのッ!)
熱くて太い男性が欲しかった。悲鳴をあげるほど深く挿れられて、火のように荒々しく突きえぐられたい。骨がバラバラになるまで責め抜かれ、あのくるめくような絶頂の中に果てたかった。
気がつくと志津子は膝立ちになっていた。両腕を男の腰にまわし、斜め上から叩きつけるようにスロートしていた。えぐられる喉が嘔吐の発作に絶え間なく痙攣しているが、それすらも快感だった。成熟した人妻の肉はドロドロの汁になるまで溶けただれ、被虐の炎で焙られてグツグツと煮えたぎっている。喉奥深くに男性を呑み込んだまま、志津子は何度もくぐもった歓喜の呻きを洩らしていた。
「おおッ、出すぞッ!十、九、八──」
群衆に向かって射精宣言すると、竜二は大声でカウントダウンを始めた。
「七、六、五、四──」
途中から人々が唱和しはじめた。その数が増え、次第に声が大きくなる。しまいには地鳴りとなって轟いた。
「三、二、一──」
ウオオオオオッ!!
竜二は満天の星空に向かって吠え、ブルブルと腰を震わせた。浴びせられる投光器の光の中、割れんばかりの歓呼と喝采を受けてペニスを抜き、汗に光る人妻の美貌に劣情の熱いマグマをほとばしらせた。
「やったぜ!」
三階の屋内では、知美を後ろから抱きすくめたままテレビ画面に見入っている昌平がガッツポーズをした。
六十インチのワイド画面の中に、ザーメンにまみれた志津子の顔が鮮やかにアップで映し出されている。汚辱の白い汁を垂らした頬は上気して薔薇色に染まり、半開きになった紅唇には至福の笑みが浮かんでいた。
著者: 御堂乱
「どこまで許せば満足してくれるの? もう出てって」男の肉茎をしごかされながら悲壮な目で訴える志津子。二人組に占拠された高島家のリビングで続く凌辱の狂宴。妻の痴態を力なく見守る夫、婚約前の躰を穢される家政婦。ついには身を挺して守ろうとした愛娘の操までが……極限状態下に置かれた男女がさらけだす愛と性の真実!