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最初は膨らみの形状を確認するようになぞるのみだった足の動きが、すぐにより貪欲な、捏ね繰る動きに変化した

空蝉

「めっ!」
お返しとばかりに、ズボンの上から賢太の股間を結のつま先がくすぐる。事ここに至っては、もはや我慢も限界──どころか、一気に臨界突破の気配を見せる。
(あぁ、駄目……だ……っ、勃つな。勃っちゃ……ぁ……!)
重ねて自制促す主の気持ちを裏切って、ジーンズの前面がこんもり隆起する。
「硬く、なってる……」
確認を取るためとも、驚きを表したとも受け取れる結の言葉に呼応し、肉の棒が脈打つ。それでさらに興味を引かれた結のつま先が、ジーンズの前面を行き来する。最初は膨らみの形状を確認するようになぞるのみだった足の動きが、すぐにより貪欲な、捏ね繰る動きに変化した。
「んむぅっ……ふっ!うぅぅぅっ」
刺激を受けて浅ましく硬直した肉棒が、着衣の内で反り勃ってゆく。羞恥と興奮が攻め寄せて、余計に息苦しさの増した賢太の鼻息も荒ぶる一方だ。
青年の鼻息にくすぐられた結の尻は、モジモジと一ひと頻しきり身悶えた後。ようやく持ち上がり、青年の顔面を離れゆく。
「ぷはっ、はぁ、は、ぁ……も、もう、終わり……?」
ほっと安堵する気持ちに、わずかばかりの生殺し感。隆起したての肉棒が脈打ち訴える情欲を、追い出すべく。賢太は大きく二度、深呼吸する。

出典:~ときめきアパート性活 愛しの管理人さんと魅惑の隣人たち (リアルドリーム文庫)

著者: 空蝉

ひとつ屋根の下 恋色の陽だまり ボロアパートに独り暮らしをする浪人生・賢太は、一癖も二癖もある隣人たちと深い仲になる。「初めてのおっぱいの感触はどう? 柔らかい?」妖艶な美女・朱里に自信をつけさせてもらった賢太は思いを寄せる管理人の美幸とも心の距離を詰めていくが、なかなか一線を越えられずにいた。浪人生に春は来るのか!?日常に密着したエロス、リアルな舞台設定で送る官能小説レーベル!