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夏子の両脚を肩にかつぎあげ、膝を乳房のほうへ押しつけるようにして、冷二は一気に押し入った

結城彩雨

冷二のほうはまだ丹念に夏子の乳房を揉んでいる。
「五郎、ここらで交替といこうぜ」
「いいだろう。気をやらせるごとに、どんどん入れかわろうぜ、冷二」
「おもしれえ。体位も変えようじゃねえか」
そんな言葉も聞こえぬように、夏子はグッタリしたまま両目をつぶってあえいでいる。汗に光る顔がゾクッとするほど色っぽかった。
「夜は長いぜ、奥さん。まだまだ、これからじゃねえか」
「今夜は眠らせねえぜ、へへへ」
冷二と五郎は夏子の身体をバスマットの上にあお向けにすると、今度は冷二がいどみかかった。
夏子の両脚を肩にかつぎあげ、膝を乳房のほうへ押しつけるようにして、冷二は一気に押し入った。
「う、うッ……ああ、いやッ」
たちまち夏子はハッと我れにかえって、あえぎを悲鳴に変えた。
「もう、もう、いやあッ」
「ジタバタするなよ。奥さんはいい声で泣いて腰を振ってりゃいいんだ」
冷二は両手で乳房を鷲づかみにして、上から腰を打ちこむように責めはじめた。夏子の両脚を肩にかつぎあげたため、つながりが一段と深くなる。
「ああ……あうう、許して……」
哀願する口はたちまち五郎の口でふさがれてしまう。舌をからめ取られてきつく吸われ、唾液をたっぷり流しこまれた。
頭のなかがうつろになっていくなかで、めくるめく官能の快美だけが、再びうねりふくれあがりはじめた。

出典:~人妻肛虐調教週間 (フランス書院文庫)

著者: 結城彩雨

どうして、こんなことに……なってしまったの……。淫鬼の奸計に堕ち、調教地獄に見舞われた夏子。夫にさえ晒したことのない菊門に浣腸の毒液を注入されながら、悲哀の翳りを頬に浮かべる姿は、あまりにも美しすぎた……。運命なのか? それにしても、何たる皮肉だろうか? 肉悦の中を彷徨う人妻は、肛虐奴隷として生きるしかない!