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両腕をつかせ、後ろ手縛りの上体を前へ倒して伏せさせ、双臀を高くもたげさせる

結城彩雨

冷二と五郎は泣きじゃくる夏子を抱きあげて、和式机の上へ乗せた。両腕をつかせ、後ろ手縛りの上体を前へ倒して伏せさせ、双臀を高くもたげさせる。
「見られたくらいでいつまで泣いてやがる。泣くのは責められてからだぜ、奥さん」
冷二がパシッと夏子の双臀をはたいた。そして五郎と二人でニヤニヤと夏子の顔を覗きこんだ。
「さてと、いよいよこれからが本番だぜ、奥さん。俺たちをたっぷり満足させられるかどうかのな、へへへ」
「つまりガキをかえしてもらえるかどうかの正念場ってわけだ、奥さん」
夏子はハッとした。なにをされるのか……怯えた瞳で二人を見た。これ以上責められて自分の身体が保つのだろうか。だが、たとえ保たないとしても、子供を取り戻すためには必死に耐えるしかなかった。
「いいな、今夜は牝になりきるんだ。俺たちがなにをしたがっているかを察して、奥さんの口からおねだりするんだ」
「受け身じゃ駄目だぜ。自分から積極的に責められるんだ」
冷二と五郎は、どのように夏子がねだり、積極的にふるまえばよいかということを、代わるがわるネチネチと耳もとに吹きこんだ。それは女としてとても耐えられるものではなかった。
「そ、そんなこと、できない、ああ、夏子、言えないわ」
思わず夏子は真っ赤になって泣き声を高めた。身体中がブルブルとふるえだす。
「かんにんして……」

出典:~人妻肛虐調教週間 (フランス書院文庫)

著者: 結城彩雨

どうして、こんなことに……なってしまったの……。淫鬼の奸計に堕ち、調教地獄に見舞われた夏子。夫にさえ晒したことのない菊門に浣腸の毒液を注入されながら、悲哀の翳りを頬に浮かべる姿は、あまりにも美しすぎた……。運命なのか? それにしても、何たる皮肉だろうか? 肉悦の中を彷徨う人妻は、肛虐奴隷として生きるしかない!