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さあ尻を出せ。あんたみたいな美しい女将のいやらしい姿を見せてみろ

但馬庸太

「さあ尻を出せ。あんたみたいな美しい女将のいやらしい姿を見せてみろ」
言葉に追い詰められる中で、裕恵は美しいという単語に心が動いた。
(美しい?そんなこともう、夫にも言われたことなかったのに)
清一郎はあまり言葉にする人間ではなく、三十を超えた辺りから全く聞かなくなった言葉だった。
裕恵は不覚にも、男から自身を褒められたことに喜びを感じていた。
(ダメよ。私は借金のためにこんなことをさせられてるんだから。そんな言葉で)
そうは思っても、抵抗心がやや薄れてしまったのは事実だった。
裕恵は手に力を込める。美しいと言ってくれる祐介に対し、思い切って着物を捲り上げて下半身を晒した。
(ああ冷たい。本当に出してしまったんだ)
部屋に来る前の命令で、裕恵は下着を穿いていなかった。部屋は暖かいはずなのにひやりとした冷たさを感じた。
祐介から秘園や肛門は見えないはずだった。それでも腹部以外の裸身をはしたなく露出させていることに違いはないのだ。
「綺麗だ。女将。あんたは犯したくなるほどすごくいい女だ」
剥き出しの尻を撫でられる。男のゴツゴツとした手の感触に、背筋が粟立った。
「んぐぅっ、ん、ひぅううっ!」
裕恵はくぐもった叫びを上げる。祐介の指が女の秘密をなぞっていた。
尻たぶを撫でられるだけならまだしも、いきなりの秘所攻めに怯む。尻を振って嫌がっていることも示すが、祐介は遠慮なしに弄ってくる。
「おぉ、おぉ。もう濡れてるじゃないか。このスケベ女将が」
(う、うそ。そんなはずは……)
裕恵は祐介の言葉にギグンッと硬直した。次いで指が熟れ溝を摩ると、ぬちょりと淫らな液体の感触が皮膚をざわめかせる。

「女将さん、この旅館、お酌は裸でするんですよね?」下卑た眼差しで、和服の胸元に手を差しこむ中年男。屈辱に顔を歪め、艶れた乳房をもてあそばれる裕恵。乗っとられた旅館で奴隷勤務を強いられる女たち。布団部屋でフェラ奉仕し、露天風呂でソープ接待……秘密に気づいた客の令夫人までが悪魔の餌食に!