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「自分でつかんで挿れるんだ」跨ってきた人妻のくびれた腰に手をまわし、ハンスはうわずった声で命じた

御堂乱

「自分でつかんで挿れるんだ」
跨ってきた人妻のくびれた腰に手をまわし、ハンスはうわずった声で命じた。
柔らかな肉の重みと汗ばんだ肌の匂い──専属の牝奴隷にしたエルメス人の人妻に少年は夢中になった。
「おおうっ」
しなやかな指で握られただけで、若い牡茎が弾けそうになる。
「どうだ、大きいだろう」
腰を引き寄せ、体を密着させながら自慢した。
「は、はい……大きいです……とっても……」
白い太腿を椅子の肘掛けに乗せて跨ったまま、マレーナは熟れきった裸身を戦慄にわななかせた。
お世辞ではない。握ってみて、あらためてその逞しさを思い知らされた。プロキア男性のペニスは長大なうえ、傘の発達に特徴があった。握らされた瞬間、自宅で兵士らに犯された記憶がフラッシュバックして、マレーナは激しく動悸した。太くて硬い五本の肉棒に狂わされたことを思い出し、クラクラと眩暈がした。
(ああーっ)
胸の内で泣きながら、思いきって矛先を女の入口にあてがった。
ワナワナと唇を慄わせて、マレーナはヒップを沈めていく。
「ああうううーっ」
息詰まる圧迫感と共に、大きな傘が押し入ってきた。
(い、いやっ)
反射的に逃れようとするが、腰を抱いた少年の腕力がそれを許さない。女の柔襞をひしぐようにして、太い肉杭がズブズブとめり込んできた。

「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!