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それどころか狭い肉路に無理やり捻じ込んでいく感覚は、何物にも代えがたい喜びだった

御堂乱

「テレーゼよ、お前のようなふしだらな娘には、主になりかわって私が罰を与えずばなるまいなァ」
かつて神のしもべだった男は、僧衣の前のボタンを外しながら言った。いそいそと下着を脱ぐと、暴発寸前のペニスを握った。もはや一片の罪の意識さえ感じていないことは、そそり立つ肉棒の角度からも知れる。経験皆無であることから二、三度挿入しそこねたものの、ようやくここだと見定めて怒張を捻じ込んだ。
アアアーッ!
引き裂かれる激痛に、脱力していた修道女の女体が棒のようにこわばった。
「痛いッ、ヒイイーッ」
縛られて上を向いた足の指がギリギリと内側に折れ曲がる。アクメの歓喜から一転、テレーゼは気も遠くなる苦痛に見舞われた。
「ヒイッ、痛いッ、ヒイイッ」
泣き叫ぶ相手を思いやることもなく、メリルはジワジワと埋め込んでいく。
(おおっ、これが肉の交わり……)
生涯味わうはずのなかった女犯の快楽であった。それも十字架に磔にされた処女の修道女を犯すことになろうとは。だが後ろめたさなど微塵も感じない。それどころか狭い肉路に無理やり捻じ込んでいく感覚は、何物にも代えがたい喜びだった。
「おおうっ、おおうっ、おおうっ」
喜悦に呻きながら、ズンッと先端を最奥に届かせた。

「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!