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痛みに顔を顰めて振り向いた裕恵の前に、まだ勃起を保った極悪棒があった

但馬庸太

裕恵は噎せるも、顎を掴んだ手は離してくれなかった。
「いいぞ。美人女将が精飲する旅館なんて、繁盛間違いなしだ」
「ごほ、えふ、はぁ、はぁ。も、もう勘弁してください」
ようやく解放され、畳にへたり込んで裕恵は懇願した。
酒と精液で意識が朦朧とし、手足にも力が入りきらなかった。
「なにを言ってるんだ。お客様へのご奉仕はこれからが本番だろうが」
「そんな、許して……あああ、誰か助けて!」
シャツとスラックスを脱いで全裸になった祐介に恐怖し、裕恵は這って逃げようとした。襖に手を伸ばしたが、足首を掴まれて引きずり戻される。
痛みに顔を顰めて振り向いた裕恵の前に、まだ勃起を保った極悪棒があった。男のシンボルに睨みつけられ、「ひぃっ」と短い悲鳴を零す。
部屋に入ると共に逃げ道がなくなっていたことを、裕恵は強く思い知らされた。

「女将さん、この旅館、お酌は裸でするんですよね?」下卑た眼差しで、和服の胸元に手を差しこむ中年男。屈辱に顔を歪め、艶れた乳房をもてあそばれる裕恵。乗っとられた旅館で奴隷勤務を強いられる女たち。布団部屋でフェラ奉仕し、露天風呂でソープ接待……秘密に気づいた客の令夫人までが悪魔の餌食に!