夏子はキリキリと唇を噛みしめた。後ろを振りかえって哀願すれば、かえって男たちの好奇の目を誘うばかりだ。
それに肛門で蠢く指に、夏子はあえぎと泣き声がこぼれそうで、ブルブルと裸身をふるわせた。じっとりと汗が噴きでた。
「そろそろいいようだな、フフフ、こんなに柔らかくなりゃ、なんとか入るだろうぜ」
「一発で気をやるかもな。指だけでもう腰を振ってるくらいだからよ、フフフ」
指が引き抜かれると同時に、五郎の灼熱の先端が夏子の臀丘にこすりつけられた。こすりつけつつ、ゆっくりと夏子の肛門へ這い寄っていく。
「怖い……お尻は、許して……」
覚悟を決めたつもりでも、平静でいられるわけもない。反射的に双臀が逃げようとする。
「いや……お尻でなんて、いや……」
「俺たちを怒らせるなよ。このまま無理やり犯って、どこかへ売り飛ばすことだってできるんだ。それを尻の穴で俺たちを楽しませりゃ、明日にはガキと二人、自由にしてやろうという思いやりがわからねえのか」
冷二がドスのきいた声で、夏子の耳もとでささやいた。
「ああ……」
唇を噛みしめる夏子の腰を、冷二はがっしりと押さえつけた。ふるえる臀丘を両手で左右に引きはだける。
ヒクヒクあえぐ夏子の肛門に、五郎は先端を押し当てた。初めて夏子の肛門を犯す興奮に、肉塊は恐ろしいまでに硬く、屹立している。
出典:~人妻肛虐調教週間 (フランス書院文庫)~
著者: 結城彩雨
どうして、こんなことに……なってしまったの……。淫鬼の奸計に堕ち、調教地獄に見舞われた夏子。夫にさえ晒したことのない菊門に浣腸の毒液を注入されながら、悲哀の翳りを頬に浮かべる姿は、あまりにも美しすぎた……。運命なのか? それにしても、何たる皮肉だろうか? 肉悦の中を彷徨う人妻は、肛虐奴隷として生きるしかない!