「……い、いいわ……気持ちいい……」
「へへへ、どうしてそんなに気持ちいいか、はっきり言ってみな」
「ああ……前、前とお尻の穴にしてくれるから……夏子、気持ちいいわ……」
夏子自身、なにを言っているのかわからない。いや、口にすることでいっそう昂るのかもしれない。
「も、もっと、して……ああ、もっと深くッ」
「その調子だぜ、奥さん。よし、もっと深く入れてやるから、思いっきりよがれよ」
「ひいーッ……そんな……あうッ、あうッ……いいッ……」
内臓や子宮を押しあげて口から飛びださんばかりに深くえぐられて、夏子はひいひい泣きわめいた。本当にこのまま灼きつくされて、気が狂うのではないかと思った。
「死ぬ、死んじゃうッ……ひッ、ひいッ、駄目ッ……いッ、いいッ……」
「激しいな、フフフ、今度は気をやる時にちゃんと言うんだぜ」
夏子は腹の底から燃えあがる愉悦にガクガクと腰を揺すりつつうなずいた。
「ああッ……も、もうッ……い、イキそうですッ、夏子、もうッ……」
「よしよし」
ニヤニヤと笑った冷二と五郎は、そこでなぜかピタリと動きをとめた。
「いやあッ……やめないでッ」
夏子は激しく狼狽して、黒髪を振りたくった。玉の汗があたりに飛び散る。
出典:~人妻肛虐調教週間 (フランス書院文庫)~
著者: 結城彩雨
どうして、こんなことに……なってしまったの……。淫鬼の奸計に堕ち、調教地獄に見舞われた夏子。夫にさえ晒したことのない菊門に浣腸の毒液を注入されながら、悲哀の翳りを頬に浮かべる姿は、あまりにも美しすぎた……。運命なのか? それにしても、何たる皮肉だろうか? 肉悦の中を彷徨う人妻は、肛虐奴隷として生きるしかない!