神父の舌は円を描くように動きながら、少しずつ下へ移動した。汗のたまった乳房の裾野を舐めまわし、敏感な脇腹をなぞりたてる。巨大なナメクジとなってさかんに動きまわり、若い修道女の官能を刺激していく。
「ひいっ、いやあああァ」
舌先でこそぐようにヘソ穴をほじられ、テレーゼは気もふれんばかりだ。むず痒さに耐えかねて、磔にされた肢体をよじりたてる。その悩ましい身悶えがオスの獣欲をますます煽りたてることに気づく余裕はない。
堕落したメリルの鼻先に、修道女の柔らかい恥毛が触れた。楚々とした淡い翳りは髪の毛と同じ上品な栗色だ。観賞用にはこの上ないが、こうピタリと脚を閉じられていたのでは、男女の交わりはもちろん、肝心の部分を見ることもできない。
(フフフ、思いきり恥ずかしい格好をさせてやろう)
メリルはニターッと笑った。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!