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花も羞じらう若い修道女は、股関節が外れそうなほど大きく下肢を割りひろげられ、喉も切れんばかりに泣き叫んだ

御堂乱

「いやっ、ケダモノっ」
かつての恩師である神父を蹴ろうと、修道女らしからぬ激しさでテレーゼの美脚が跳ね上がる。そのたびにトゥニカの黒裾が乱れ、色っぽい裸の下半身を腰骨まで露わにした。
「フフフ、活きがいいな」
のたうつ生贄の抵抗をいなしながら、メリルはテレーゼの足首をくくっている縄を手首を拘束している十字架の横棒に掛け、グイグイと引く。左脚を高く上げた格好で固定すると、
「見せてもらうよ、テレーゼ。君のすべてを」
暴れる右脚をも同じように横棒に縛りつけてしまった。
「ひいいッ!いやあああッ!」
あまりと言えばあまりな仕打ち。花も羞じらう若い修道女は、股関節が外れそうなほど大きく下肢を割りひろげられ、喉も切れんばかりに泣き叫んだ。
(ああっ、こんな……こんな格好っ)
磔のままの大開脚。股を開ききって縛られた格好は、まるでオシメを取り替えられる女児だ。黒いトゥニカと純白スリップの切れ端は下へ垂れ下がり、もう素っ裸と言っても過言ではない。
「なんて格好だ、テレーゼ」
からかうメリルの声は興奮にかすれている。女の割れ目を生で目にしたのは初めてだった。鼠蹊の筋が浮き上がるほどの大股開きに、肉の裂け目がわずかに口を開いてピンク色の花弁をのぞかせている。メリルの血走った眼はそこに吸いついて離れない。早く中をひろげ、じっくりと舐めまわしてやりたかった。

「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!