バニラビーンズに柑橘系の酸味を一滴だけ加えたような匂いに、ふわんと鼻腔をくすぐられる。俊輔は唇を突き出すようにして、胸の谷間に口づけをした。
「はぅん……んんっ」
舌でそっと舐ると、千夏の唇から湿った吐息が漏れかける。俊輔が寒くないように部屋の温度は、比較的高めに保たれている。さらに緊張もあってか、女体には微かに汗の皮膜が浮いていた。
俊輔はぺろぺろと胸の谷間に舌を這わせながら、右手を裸の背中に滑らせた。きめ細かく滑らかな背筋が、ピクンと震えた。
出典:~誘惑の里 僕と美乳天女たち (リアルドリーム文庫)~
著者: 北條拓人
旅先で遭難しかけた青年が流れ着いた女性ばかり住む村里。「お客様を丁重におもてなしするのがしきたりですから」そこで出会った3人の美女たちによる献身的な介護と、キスや抱擁に混浴プレイなどエロチックな誘惑の数々。日常から少し離れたおとぎ話のような桃源郷を舞台に天女との甘いアバンチュールが幕を上げる──。
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