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「どこが気持ちいいか、素直に言ってみ?」掬い取ったカウパーを竿に塗り込めながら、悪戯っ子の顔をした朱里が問う。

空蝉

「どこが気持ちいいか、素直に言ってみ?」
掬い取ったカウパーを竿に塗り込めながら、悪戯っ子の顔をした朱里が問う。
手馴れた二十九の女性から見れば、童貞の弱点など反応から容易く発見できるはず。それでもあえて言葉に出させるのは、奥手な弟分の羞恥を取り除き、性欲により素直に向き合わせたいがため。
「す、すじっ、裏のっ……」
感極まった声で伝えれば、すぐさま朱里の指が蠢き、肉竿の裏筋を撫で扱しごく。垂らしたカウパーを馴染ませる緩やかな摩擦から始まって、徐々に速度と圧を上げてゆく。かと思えば急に圧を緩め、縦笛を吹く時のように運指を置き換え、巧みに射精欲求をコントロールする。
卓越した手管に炙り立てられるまま、我慢しきれなくなった賢太の口から懇願の台詞が飛び出す。
「さ、先っぽっ……あと雁の裏もっ、擦って欲しい……っ」
「よくできました」
竿を這い登った彼女の指が、偉い偉い、と亀頭を撫で繰る。滲んでいたカウパーを塗り広げながら下り戻って、雁首を締め付け、暴発しかけた射精衝動をまたも押さえ込む。その上で懇願に従い、雁裏に圧の強弱を駆使した快楽を足し与えた。

出典:~ときめきアパート性活 愛しの管理人さんと魅惑の隣人たち (リアルドリーム文庫)

著者: 空蝉

ひとつ屋根の下 恋色の陽だまり ボロアパートに独り暮らしをする浪人生・賢太は、一癖も二癖もある隣人たちと深い仲になる。「初めてのおっぱいの感触はどう? 柔らかい?」妖艶な美女・朱里に自信をつけさせてもらった賢太は思いを寄せる管理人の美幸とも心の距離を詰めていくが、なかなか一線を越えられずにいた。浪人生に春は来るのか!?日常に密着したエロス、リアルな舞台設定で送る官能小説レーベル!