(すごっ、すごいのぉっ、あひ……!こんなの、私ぃっ)
先に独りで果ててしまう。危機感を覚えたすぐ後に、賢太の肉棒がわななき、再度しゃぶり付いた美幸の舌へ限界を伝えた。
舌の上を往来する肉幹に浮き出した血管の膨らみ。そこに沿って舐り上げれば、嬉々として脈動を返してくれる。懸命に腰を振って、幾度も舌と肉幹とを擦り合わせる賢太の、切迫した鼻息と吐息。加えて舌で感知した、鈴口のパクつき。
恋人の挙動全てに心と身体両面が魅入られた女芯が、渦巻く赤熱を蜜に変えて垂らし漏らした、直後。美幸の胸で、悦の波が弾けた。
「ひンッ……むぐぅ!ッッ──!!」
嬌声は、力強く突き入った肉棒によって封じられる。打ち付けられた恍惚の波は、そのまま締め上げる唇と舌の震えへと転化され──。
「くっ、うぅ……みゆ、きぃぃっ……!」
呼び捨てられた事に気づき蕩ける眼が見据える中。待望の白熱が、口内で爆ぜた。
次々に打ち出され、口腔の隅々へと広がりゆく、煮沸熱。唾液に溶け染み、波打つ粘性汁。擦り上げられた舌に奔り抜ける喜悦の痺れ。幾重もの恍惚に打ち据えられて、美幸の瞼裏に再度の白熱が散った。
目一杯窄め締めた口腔の啜りに応じ、牡勃起の脈が強く、長々轟く。
(ふぁ……あ、はぁ、ああ……熱くて、ドロドロの……染みて、く……。嬉し……っ、ンひっ、ィ……ぁ……また、ァあ、イクぅぅ)
見る間に口内に溜まりゆく種汁の量の多さこそが、賢太が喜んでくれた証。白濁の波に溺れる舌先で射精中の幹をつつけば、さらに猛々しい鼓動を打ち鳴らしてくれる。
「ふッ、うぅ……!美幸さんも、一緒にっ」
感じ入る彼の手指が勃起乳首を捏ね潰した事で、美幸の絶頂の波も盛大に、尾を引いて続く。
(ふぁ、あぁ、あぁ……っ、ま、たぁぁっ、イクぅぅ)
彼の手の温みに包まれて、三度目の大波に呑まれる。
舌に感じる苦みも、喉に絡む粘りも、少しも嫌に感じない。啜り味わうそのたびに、自然と唾が湧き、浸る彼の肉棒も脈々と吠え盛る。
出典:~ときめきアパート性活 愛しの管理人さんと魅惑の隣人たち (リアルドリーム文庫) ~
著者: 空蝉
ひとつ屋根の下 恋色の陽だまり ボロアパートに独り暮らしをする浪人生・賢太は、一癖も二癖もある隣人たちと深い仲になる。「初めてのおっぱいの感触はどう? 柔らかい?」妖艶な美女・朱里に自信をつけさせてもらった賢太は思いを寄せる管理人の美幸とも心の距離を詰めていくが、なかなか一線を越えられずにいた。浪人生に春は来るのか!?日常に密着したエロス、リアルな舞台設定で送る官能小説レーベル!