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射精のように区切って入ってくる薬液と、女の最奥をこねまわす張型の振動とうねりに、夏子は脂汗を絞りだしつつ泣きわめいた

結城彩雨

「へへへ、気をやったばかりだってのに、欲張りなオマ×コだな」
冷二はせせら笑って、再び張型に手をのばすと、ゆっくりとあやつりだす。
だが、それでも五郎は浣腸器のシリンダーを押す手をとめようとはしなかった。射精のように区切って入ってくる薬液と、女の最奥をこねまわす張型の振動とうねりに、夏子は脂汗を絞りだしつつ泣きわめいた。
「や、やめてッ……ああッ、ま、前だけにしてッ……変になっちゃうわッ……」
のけぞったまま腰をガクガクふるわせて、夏子は悲痛に哀願した。その声もたちまちひきつるような声に変わって、夏子を官能の炎にくるんでいく。
「へへへ、こんなに気持ちよさそうに腰を振ってるんだから、なにも浣腸をやめることはねえやな、奥さん」
からかわれても反発する気力もなく、ひいひい喉を絞って、夏子は泣くばかりだ。腰だけでなく内臓まで火のようになって、灼けただれる。
それは汚辱感にジワジワふくれあがる便意の苦痛とない交ぜになった、昏迷の妖しい愉悦だ。
(あ、ああ……たまんないッ……)
これまで夏子が一度として経験したことのない、得体の知れぬ強烈な肉の快美だった。夏子は我れを忘れた。
「かんにんしてッ……いいッ、あああ……」

出典:~人妻肛虐調教週間 (フランス書院文庫)

著者: 結城彩雨

どうして、こんなことに……なってしまったの……。淫鬼の奸計に堕ち、調教地獄に見舞われた夏子。夫にさえ晒したことのない菊門に浣腸の毒液を注入されながら、悲哀の翳りを頬に浮かべる姿は、あまりにも美しすぎた……。運命なのか? それにしても、何たる皮肉だろうか? 肉悦の中を彷徨う人妻は、肛虐奴隷として生きるしかない!