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まるで捻じり棒の振動が伝わるみたいに夏子の乳房が小さく揺れ、閉じ合わせた両膝がふるえた

結城彩雨

いきなり、夏子の肛門の捻じり棒がジジーと振動をはじめた。
「あ……」
悲鳴をあげかけて、夏子はあわてて唇を噛みしばった。
捻じり棒にはバイブレーターが仕こまれてあって、それを冷二か五郎がリモコンスイッチで操作しているのだ。
(か、かんにんしてッ……こんな、こんなところで……)
夏子は噴きあがろうとする悲鳴を必死に噛み殺して、すがるように冷二と五郎を見た。
「夏子さん、どうかしたんですか?」
「駄目ですよ。まだポルノ映画の撮影もはじまってないのに、そんなきざしたような顔をしちゃ」
冷二と五郎はからかうように言った。夏子が懸命に耐えているのが愉快だ。
まるで捻じり棒の振動が伝わるみたいに夏子の乳房が小さく揺れ、閉じ合わせた両膝がふるえた。
(ああ、いやッ……とめてッ)
夏子は唇を噛んだまま、胸の内で泣き叫んだ。淫らな振動が肛門をこねくりまわし、その異様な感覚が肉を狂わせる。ふるえる両膝がガクガクと力を失って開き、あわてて閉じ合わせると、また次には開くということが繰りかえされた。
次長の目がくい入るように覗きこんでくるのも忘れ、夏子は頭のなかがうつろになっていく。
我れを失わないように気力を振り絞るのがやっとだった。
(お願い、とめてッ……このままではッ)

出典:~人妻肛虐調教週間 (フランス書院文庫)

著者: 結城彩雨

どうして、こんなことに……なってしまったの……。淫鬼の奸計に堕ち、調教地獄に見舞われた夏子。夫にさえ晒したことのない菊門に浣腸の毒液を注入されながら、悲哀の翳りを頬に浮かべる姿は、あまりにも美しすぎた……。運命なのか? それにしても、何たる皮肉だろうか? 肉悦の中を彷徨う人妻は、肛虐奴隷として生きるしかない!