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しかし剛直を引き抜き、反論しようとした寸前で後頭部を押さえられる

但馬庸太

「やるな女将。初めてで四つ目まで辿り着く女はなかなかいないぞ」
喉奥に当たり、呑み込む限界がきて止まる。最初、斉藤に褒められているとは分からなかった。
頭を撫でられる。頬に手を添えられて、軽く上を向かされる。
斉藤が好色の目で裕恵を見ていた。口腔にある肉塔がいっそう大きく膨らんだのが分かった。
「ドスケベな口をしてる。お前、自分が思ってる以上に淫乱だぞ」
「なっ!そんなこと、ぐぶ、ごふ、ん、んんっ!」
裕恵にとって侮辱的な言葉だった。しかし剛直を引き抜き、反論しようとした寸前で後頭部を押さえられる。
無理やり四つ目の真珠まで戻され、イラマチオ状態で硬直した。
自ら戻ったわけではないから、穂先が喉の苦しい部分に当たっている。
息ができず、えづきを覚えても斉藤は離してくれなかった。
「まだ咥えただけだろうが。しっかり奉仕しろ」
斉藤のドスが利いた声に、裕恵は己の立場を思い出す。頭から圧力が失せても、もう下手に逆らおうとは思えなかった。

「女将さん、この旅館、お酌は裸でするんですよね?」下卑た眼差しで、和服の胸元に手を差しこむ中年男。屈辱に顔を歪め、艶れた乳房をもてあそばれる裕恵。乗っとられた旅館で奴隷勤務を強いられる女たち。布団部屋でフェラ奉仕し、露天風呂でソープ接待……秘密に気づいた客の令夫人までが悪魔の餌食に!