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命じられるまま舌を出した結衣は、すでに裕恵の唾液に塗れていた赤黒い亀頭をべろりと一舐めした

但馬庸太

「結衣、お前も舐めろ」
「……はい」
一度心底の諦めに到達すると、這い上がる力は残っていなかった。代わりに浮上するのは女の性で、淫蕩な衝動を求める浅ましさだった。
(舐めちゃった。私、自分から。ごめん、正人)
命じられるまま舌を出した結衣は、すでに裕恵の唾液に塗れていた赤黒い亀頭をべろりと一舐めした。無理やりではない自らの意志で行ったことだった。強張っていた肉体から大事なものが滑り落ち、警報を鳴らす理性ごと弛緩した。
「おお、堪らん。吹っ切れたな結衣。くぅ、いいぞいいぞ」
裕恵に倣ってべろべろと肉頭、剛茎の中間を舐めると祐介が唸って悦んだ。
恥もある。後悔もある。けれども頭の辺りが浮かされた状態となり、立ち昇る本能意識に従って結衣は行動した。

「女将さん、この旅館、お酌は裸でするんですよね?」下卑た眼差しで、和服の胸元に手を差しこむ中年男。屈辱に顔を歪め、艶れた乳房をもてあそばれる裕恵。乗っとられた旅館で奴隷勤務を強いられる女たち。布団部屋でフェラ奉仕し、露天風呂でソープ接待……秘密に気づいた客の令夫人までが悪魔の餌食に!