「ほれ、ちゃんと見ろよ、奥さん。自分の息子に舐められてるところを」
「やめてえええええッ」
文字どおり目と鼻の先で恐ろしすぎる光景が展開していた。自分と男たちの体液がベットリ粘りついて、サーモンピンクの秘肉はドロドロに汚れている。それを小さな舌が掬いとるたびに、妖しい女の構造が露わになってきた。よじれた花びらのような小陰唇、周囲よりやや色の濃い膣口の窄まり、充血して固くなった肉の真珠──何もかもがくっきりした形と鮮やかな色を取り戻した。その上をニュロリニュロリと動きまわる我が子の舌……。
「ダメっ、ダニエル……ああっ、ダメよおっ」
身をよじって逃れたくとも、手首と足首を頭の横で兵士らに押さえつけられていた。あまりの異常さに身も心もジーンと痺れきって、抵抗の気力さえ萎えてくる。開いた紅唇から熱っぽい喘ぎが洩れはじめた。
「ダメ……ダメ……ダメえェ」
うわごとを言い、グラグラと首を横に振った。
「なんだ、やめてとか言いながら、もうこんなに濡らしてるじゃないか」
濡れた繊毛をつまみあげて、「淫乱女め」と髭ヅラがからかった。
指を離すと、熱い花蜜がネットリと透明な糸を引いた。人妻は幼い我が子のクンニに気を昂らせつつある。狂い乱れるのも時間の問題だ。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!