「いやっ、いやっ、ひいいっ、いやあっ」
火に触れたかのような高い悲鳴と、
「や、やめろっ、変態っ、ああっ、やめろおっ」
狼狽しきった罵倒の言葉が、交互にシルヴィアの喉からほとばしる。だがそれも長くは続かなかった。ものの数分と経たぬうちに、
「ああうっ、ああうっ、いやああああっ」
男の舌に熱い秘肉をまさぐられるシルヴィアは、経験したことのない妖しい痺れに身体の芯まで蝕まれ、熱っぽい官能の喘ぎをこぼしながら拘束の肢体をうねり狂わせていた。
(ダメっ、ダメっ、ああっ、ダメえええっ)
後から後から快感のうねりが襲いかかってくる。喜悦の叫びを抑えるのが精一杯で、あさましく腰が悶えるのを止めることができない。荒れ狂う官能に身をゆだねてしまいたい気持ちと、こんな下衆な男に負けてたまるかという気持ちが、嵐のような狂熱と錯乱の中でせめぎ合った。
「フフフ、狂え、シルヴィア。何もかも忘れてヨガり狂うのだ」
自らも狂ったように舐めあげながら、ガイウスは歓喜に胴震いしていた。舐めても舐めても花蜜が溢れ出てくる。少しでも舌の動きを休めようものなら、甘く匂う牝蜜は小さなアヌスのすぼまりまでグショ濡れにした。
(いずれここにも太いのを捻じ込んでやるのだ。今のうちに少しずつ開発しておいてやらんとな)
ガイウスが可憐な菊蕾にも舌先を伸ばしてやると、
「あっ……ひっ、ひっ……も、もうっ」
その異常でくすぐったい刺激に惑乱し、シルヴィアの裸身は熱い官能の炎に包まれてしまう。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!