初美はミニスカートの裾をしっかり押さえたまま、生きた心地もなく顔をあげられなかった。すれ違う人が皆、初美がミニスカートの下はノーパンなのを知っていてあざ笑っている錯覚に陥る。しかも歩くたびに腹部がグルルと鳴って、便意がさらにふくれあがってくる。初美は必死に肛門を引き締めた。
膝とハイヒールがガクガクしそうで、しかも風が吹くたびにミニスカートがまくれそうになって、初美は何度も立ちどまった。
なのに初美の股間はヌルヌルで、今にも花蜜が内腿に滴りそうだ。ノーパンで外を歩く心細さとジワジワとふくれあがる便意が、肉をしびれさせるのか。
いつもなら歩いて五分ほどの小学校が、果てしなく遠く思えた。ようやく学校の門を入り、体育館へ向かった。
著者: 結城彩雨
(あの子に見られたりしたら、私たち、破滅よ……)背後から息子の悪友に貫かれ、恍惚に喘ぐ初美は、誰にも見せたことのない淫らな牝の顔を浮かべていた。体育館、通学電車、寝室…時と場所を選ばない狼たち。最後の矜持を振り絞る美母の想いを打ち砕くように、物陰から覗き見ている我が子の手には浣腸器が!