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いや、ひょっとすると、あまりの重みをワイヤーが支えきれなくなって、巨乳がずり落ちて垂れてしまうかもしれなかった

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鳴瀬夏巳

「こらこら。隠すな。こっちを向け」
見咎めた稲部が声を荒らげた。
「はい……わかりました……」
恵子は忍び泣くような声をもらし、また正面を向いた。
乳肉がカップの脇からイヤらしくはみ出している。ブラジャーはファッション性を追求して、およそ実用的とは言い難い。ストラップは頼りないぐらいの極細だ。乳肉のずっしりした重みで、いまにもプチンッと切れてしまいそうだ。ありあまる乳肉をかろうじて支えあげているといった有様である。いや、ひょっとすると、あまりの重みをワイヤーが支えきれなくなって、巨乳がずり落ちて垂れてしまうかもしれなかった。
俄然、稲部が破顔した。好色そうな顔色を隠そうともせず、ソファから腰を浮かせている。
「いいぞいいぞ。ほら、もっとこっちへ寄れ。よく見せろ。下も脱げ。早くせんか」
「あああっ……」
スカートに手をかけた。共布のベルトを解き、左サイドのホックをはずす。眩暈をおぼえながらジッパーをおろしていく。足から抜こうと身体を屈めると、ブラジャーから巨乳がポロリとこぼれかけた。反射的に肩を竦めた。両手はスカートを持っているので塞がっている。もうどうにでもなれ、とそのままスカートを脱ぐ。
途端に、「おおっ」と歓声があがった。
「透けておる、透けておる。もじゃもじゃしたのがくっきりだ。かわいい顔して、意外に濃いじゃないか」
「イヤああっ!」
恵子はたまらず前を押さえて蹲った。羞恥の極みで総身が火と燃えたった。
そんな姿を二人の男は悠然と見下ろし、嘲り笑いを響かせる。

出典:

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