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ちぎらんばかりに根元から揉み絞られ、ボリュームを確かめるように左右に揺すぶられる。「やめろ!やめろっ!やめろおおおおおッ!」

御堂乱

「あまり男には吸わせていないようだな」
身分が身分なだけに、身持ちが堅いのだろう。乳暈の儚げな色が独裁者を喜ばせた。
「いいオッパイだ。子を得たら、さぞかしたくさんミルクを出すのだろう。俺の妻となるのに相応しいぞ」
「だ、黙れっ。死んでも貴様の妻になど……ああーっ!」
白く清らかな双丘を掬い上げるように手のひらに包み込まれ、シルヴィアは狼狽の声を高ぶらせた。
「何を……何をするっ!」
「ほほう、この弾力。これは揉み甲斐がある。気に入ったぞ、シルヴィア」
ちぎらんばかりに根元から揉み絞られ、ボリュームを確かめるように左右に揺すぶられる。
「やめろ!やめろっ!やめろおおおおおッ!」
憤辱に眦を吊り上げ、シルヴィアは拘束の身を激しくよじりたてた。必死の抗いに磔台が揺れ動き、四本の錆びた鉄鎖がギイギイと軋む音を立てた。
「ああっ、いやああッ」
ひときわ高い声を張りあげたのは、乳首の尖りをつまみあげられたからだ。淡紅色の突起を左右同時に引き伸ばされ、グリグリとしごきあげられて、
「ぬううううーっ」
シルヴィアはギリギリと奥歯を食いしばった。
「放せ……放せっ……ああっ……うむむむむっ」
死なんばかりの屈辱にパンティ一枚の裸身を狂おしくよじりたてる。だがどうしたことか、叫ぶ声から次第に力が失われていく。つまみあげられた敏感な胸のつぼみをコリコリと指の腹でしごかれているうちに、気持ちとは無関係に甘い痺れが身体の芯に生じてきてしまったのだ。

「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!