突き上げられ、反動で揺り戻されると、いやでもズブリと最奥をえぐり抜かれる。そのまま押し上げられ、再び揺り戻されて深々と咥え込まされる。延々とその繰り返しなのだ。犯す側の男は動きが半分で済み、犯される女からすれば自ら腰を使っているも同然。吊られたX字形磔台の要諦はここにあったのだ。
ギイッ……ギイイッ……ギイッ……ギイイッ……。
「ああっ、あぐぐっ……ああっ、あぐぐうっ」
「そおれ、そおれ……どうだ、フフフフ」
ズンッと突き上げられ、ズボッと根元まで咥え込まされる。
ズンッ、ズボッ……ズンッ、ズボッ……。
(ああっ、ダメっ……また感じちゃうっ)
肉の摩擦に惑乱し、官能の渦に呑まれていく王女シルヴィア。
ガイウスもまた興奮に灼かれている。
(ううっ、こいつはいい。絶品だっ)
ジクジクと甘蜜をにじませながら、熱くとろけた秘肉が絡みついてくる。ヒクヒクとうごめく粘膜の妖しさ、キリキリと締めつけてくる甘美さは、彼が知るどんな女のそれより素晴らしかった。
素晴らしいのは秘壺の収縮だけではない。突きえぐってやるたびに背中が弓なりに反り、くびれた腰が悶絶にくねる。均整のとれた白い女体が拘束されたまま悩ましくのたうつさまは、ゾクゾクするほど淫らだった。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!