「腰を振ってくれよ」
昌平は下から見上げ、信じがたい要求をしてきた。
もちろん知美が自分から積極的に振る舞うことなど期待してはいない。羞じらって嫌がるのを無理やり強いるのが愉しいのだ。
昌平は自分の腹の上にもボディソープを垂らすと、少女の未成熟な腰に手をまわし、前後に揺すりはじめた。
「いやッ、こんなの……ああン、やめてッ」
知美は激しく狼狽した。むろん本人は知らないが、これは風俗嬢が行う定番サービスの「素股」というプレイに近い。男の腰に跨って、尻を振りながら股間を擦りつける疑似性交。昌平は純真な美少女にそんな猥褻な行為を強いたのだ。
「いやッ、もういやですッ」
無理やりに前後にスライドさせられながら、知美は泣きじゃくった。抗いたくとも太腿と脛を折り曲げて縛られ、両手も後ろ手縛りだ。知美に出来ることといえば、腰をよじること、首を振ること、そして「いやッ、いやッ」と泣き叫ぶことだけだった。
「そうれ、そうれ──」
昌平は知美の腰をつかんで、華奢な肢体をゆっくりとスライドさせた。自分の下腹から胸のあたりまで、大きな振幅で股を擦りつけさせる。
「ヘヘヘ、どうだい、知美ちゃん。まんざらでもねえだろう」
「いや……いや……ううッ」
知美は全身を慄わせてすすり泣いた。
ボディソープでヌルヌルになった股間が男の体の上を摩擦する。淡い秘毛で飾られた恥丘のふくらみが、男のゴツゴツした腹筋の上を幾度も滑り、剛毛の叢の上を通過する。一往復するたびに、尻割れの中心をそそり立った硬いイチモツが圧迫した。
(あァ、はああァ……)
知美は弱々しくショートカットの頭を振った。
(ダメ……変になる……)
強いられる肉の摩擦に、いやでも妖しい感覚がせりあがってくる。くすぐったいだけではない。身体の芯が熱く疼き、とろけだす感じなのだ。
「やめて……お願い、もうしないで……」
ついに腰砕けになって、知美は後ろ手縛りのまま前に突っ伏した。もう全身が痺れきって、呼吸も乱れていた。
著者: 御堂乱
「どこまで許せば満足してくれるの? もう出てって」男の肉茎をしごかされながら悲壮な目で訴える志津子。二人組に占拠された高島家のリビングで続く凌辱の狂宴。妻の痴態を力なく見守る夫、婚約前の躰を穢される家政婦。ついには身を挺して守ろうとした愛娘の操までが……極限状態下に置かれた男女がさらけだす愛と性の真実!