「こんなことになっちゃって……ほんとにごめんなさい……」
照れ臭そうに小声で言い、志摩子はもう一度頭を下げた。
貴史としては「いいえ」と答えるしかない。二人きりになると、志摩子の色香は軽く五割増し程度に淫猥さを加えていた。小玉スイカを思わせる大きな乳房が、ちょっと動くたびにユサユサと揺れる。少し揺れすぎな気もした。
つい気になって胸元を盗み見た貴史は、思わず目を剥きそうになった。
(え。まさか志摩子さん、ノーブラ?)
キャミソールの胸元がダイナミックに盛りあがり、二つのポッチが内側から布を突き上げていた。透けて見えるはずのブラジャーがないどころか、よく見れば乳首と乳輪の色がうっすらと浮かんでさえいる。貴史はカッと顔が火照るのを感じた。
出典:~魅惑の桃尻温泉郷 女子大生と恋の四角関係 (リアルドリーム文庫) ~
著者: 庵乃音人
「夏休みって何か予定ある?」密かに恋い慕う大学の先輩・祈里の誘いで訪れた山村。そこで青年は祈里の友人・志摩子の縁談を断るために偽りの婿候補として“お試し婚”をすることになる。祈里への恋心を抱えながらも縮まる志摩子との距離。さらに志摩子の妹も巻き込み、交錯する恋の行方は!?