「志摩子……あぁ、興奮する……」
お世辞ではなく、本当にたまらなかった。誘うようにくねる豊かな肉尻。谷間がぱっくりと割れ、底で息づく皺々の肛肉とほくろまでもが鮮明に見える。
もちろん、志摩子が晒しているのはアナルだけではなかった。蟻の門渡り越しに、貴史の精液と自身の蜜を溢れかえらせた秘唇と陰毛の茂みも視界に入る。
「分かってるのよ、貴ちゃん。ほら、してほしいこと言って。してあげるから」
尻を振りながら志摩子が煽った。恥ずかしいけれど、夢にまで見た憧れの行為を、貴史は言葉にして志摩子に望もうとする。強烈な羞恥が劫火にくべる薪となり、淫らな劣情をいっそう狂おしく燃え上がらせた。
「お尻……顔に押しつけて……いっぱい……グリグリ擦りつけて……!」
「いいわ……してあげる……こうよね……?」
下品な「うんこ座り」の体勢で腰を落とした志摩子は、柔らかな豊臀を貴史の顔面に押しつけ、ゆっくりと体重を乗せてきた。
「むおっ……おっ、おおぉ……」
志摩子の尻は汗まみれでぬるぬるしていた。谷間に籠もっていた媚臭を鼻の奥いっぱいに吸いこみ、貴史はドラッグでも決めた気分になる。
(あぁ、汗と分泌物が混じり合ったこの匂い……それにこのぬめり、ううっ……)
大きくて柔らかなお尻の感触と、体重を乗せた圧迫感がたまらなかった。
「あぁん、貴ちゃん、好きよ。大好き……あぁ、あはあぁ……」
熱っぽい声を上げ、志摩子は腰をくねらせて、豊満な臀部を顔面に擦りつけた。
最後にちょっとだけ喘ぎ声がうわずり、泣き声みたいになった気がした。
貴史は舌を突き出し、鳶色のアナルを、ぬめる谷間を、柔らかでどっしりした尻の肉を、めったやたらに舐め回す。
「ふわぁ、貴ちゃん……あぁん、可愛い……貴ちゃん……うっうっ……」
やはり気のせいではなかった。志摩子のよがり声には次第に嗚咽が混じりだし、ついには泣きながら尻を擦りつけてくる。
「志摩子……は、恥ずかしいの?いやなら……無理しなくても……」
狼狽した貴史は志摩子の尻に圧迫されて息苦しさにおののきつつ、切れ切れに言った。だが志摩子はかぶりを振り、啜り泣きながらさらに強く尻を振る。
出典:~魅惑の桃尻温泉郷 女子大生と恋の四角関係 (リアルドリーム文庫) ~
著者: 庵乃音人
「夏休みって何か予定ある?」密かに恋い慕う大学の先輩・祈里の誘いで訪れた山村。そこで青年は祈里の友人・志摩子の縁談を断るために偽りの婿候補として“お試し婚”をすることになる。祈里への恋心を抱えながらも縮まる志摩子との距離。さらに志摩子の妹も巻き込み、交錯する恋の行方は!?