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尻を弟分の胡坐の上、十数センチの所で留め置き、勃起ペニスを半ばほどまで食はんだ状態で朱里が囁く

空蝉

「んっ……。童貞卒業、おめでと」
尻を弟分の胡坐の上、十数センチの所で留め置き、勃起ペニスを半ばほどまで食はんだ状態で朱里が囁く。余裕を漂わせつつもその頬にはさらなる火照りが差していて、彼女の興奮度合いも増している事が窺えた。
朱里が身じろいだ拍子に乳房が揺らぐ。甘い果実の如く実ったそれに、触れたくて堪らない。けれど床に置いた手を動かせば、それだけで暴発してしまいそうで──肉棒に襲来した初めての感覚をやり過ごすのに、手一杯。
(ほ、本当に入ってる。朱里姉ちゃんとセックス、しちゃってる……これが、女の人の中っ……凄い、うねって……)
膣内に飲まれたペニスの上半分。その全体が柔らかく湿った肉の襞に包まれ、緩やかな締め付けによって歓待されている。
温い──。またしても抱いた率直な感慨を賢太が噛み締める間にも、柔肉に突き立つ格好の亀頭から、雁首、幹へと、疼きと痺れが伝染する。
襞状に連なる形状を活用し複雑な蠢動を披露する膣肉に、感嘆と驚愕を禁じ得ない。そんな賢太の姿を微笑で出迎えて、膣肉の動きを演出する張本人の腰が、再び緩やかに下りだした。
「うぅっ……朱里姉ちゃっ……ちょっと待っ……あぁっ」
吸着した襞肉との摩擦はムズつきと恍惚を伴って、青年の口腔から呻きに似た喘ぎを吐き出させる。賢太の頭の中も腰の奥底も、初めて味わうヌメリと摩擦愛撫の相乗に眩みっぱなしだ。
(やばっ、い……でも、入れたばっかで出すわけにはっ)
挿入早々芽生えた射精願望を、下腹に力を込める事でギリギリやり過ごす。
「全部、入れちゃうから、それまで……ん、んんっ。イクの、我慢するのよ?」
子供に言い含めるような口調で朱里が宣告する。
肉棒を舐ねぶるように掃き愛でる膣襞の愛撫を凌ぐため。賢太は下腹の力みもそのままに、息も止め、朱里の尻が落ちきるのを、ただひたすらに待った。

出典:~ときめきアパート性活 愛しの管理人さんと魅惑の隣人たち (リアルドリーム文庫)

著者: 空蝉

ひとつ屋根の下 恋色の陽だまり ボロアパートに独り暮らしをする浪人生・賢太は、一癖も二癖もある隣人たちと深い仲になる。「初めてのおっぱいの感触はどう? 柔らかい?」妖艶な美女・朱里に自信をつけさせてもらった賢太は思いを寄せる管理人の美幸とも心の距離を詰めていくが、なかなか一線を越えられずにいた。浪人生に春は来るのか!?日常に密着したエロス、リアルな舞台設定で送る官能小説レーベル!