だが、それで終わったわけではない。
「奥さんの希望通りにたっぷりと浣腸してやったぜ、へへへ」
「尻の穴をもっと開いて欲しいんだったな、奥さん。浣腸の次はどうすりゃいいんだ」
と、冷二と五郎が意地悪く夏子に語りかける。
夏子は弱々しくかぶりを振った。
(いや……もう、もう、こんなこと、いや……できない)
胸の内で狂いたつほど叫びながら、夏子はすすり泣くばかりだった。我が子がどこかで自分を求めて泣いているのではないかと思うと、拒むことができない。
「夏子の……夏子のお尻の穴が、どのくらい開くか……指で調べてください……」
夏子はあえぐように言った。そして再び双臀を男たちのほうへ差しだし、自ら両手で臀丘を押し開いた。
「へへへ、じっくり調べてやるぜ」
冷二が指先に石鹸をまぶし、無造作に夏子の肛門に突き立てた。
ヌルッという感じで、驚くほどの柔らかさを見せて夏子の肛門は冷二の指をその根元まで受け入れてしまった。
「ずいぶん楽に入るじゃねえか、へへへ、ほれ、わかるだろ、奥さん」
冷二はわざと何度も指をなめらかに出し入れさせた。
夏子の肛門は浣腸の直後とあって神経が昂っている。そこに指が出入りする感覚は、ただれるようでたまらなかった。
出典:~人妻肛虐調教週間 (フランス書院文庫)~
著者: 結城彩雨
どうして、こんなことに……なってしまったの……。淫鬼の奸計に堕ち、調教地獄に見舞われた夏子。夫にさえ晒したことのない菊門に浣腸の毒液を注入されながら、悲哀の翳りを頬に浮かべる姿は、あまりにも美しすぎた……。運命なのか? それにしても、何たる皮肉だろうか? 肉悦の中を彷徨う人妻は、肛虐奴隷として生きるしかない!