しゃくりあげる夏海の瞳から、白魚にも似た指で志摩子が涙を拭き取った。
愛おしげに抱きしめ、ショートカットの髪を梳く。夏海はそんな姉の首筋に頬を寄せ、体重を預けた。互いの胸に圧迫され、四つの豊満な乳房が猥褻にひしゃげる。レズに興奮する性癖はないと思っていたが、美しい姉妹の情愛溢れる淫らな光景に、貴史は我知らずぴくんと肉棒を疼かせた。
「んふうぅ、貴史……今度は、ねえ……あたしにも……」
姉に背中を押され、下着姿の夏海が貴史の脇に横たわった。熱烈に、初々しい肢体を密着させてくる。発情した身体が火照り、わずかに汗ばんでいた。柔らかな乳房が胸に当たってクッションみたいにバウンドする。
「あっ、うぅ、夏海、ちゃん……」
いやらしく腰を振って擦りつけてくる股間に張りついたパンツはぐっしょりと濡れそぼり、お漏らしでもしたような生温かな感触で貴史をゾクゾクさせた。
出典:~魅惑の桃尻温泉郷 女子大生と恋の四角関係 (リアルドリーム文庫) ~
著者: 庵乃音人
「夏休みって何か予定ある?」密かに恋い慕う大学の先輩・祈里の誘いで訪れた山村。そこで青年は祈里の友人・志摩子の縁談を断るために偽りの婿候補として“お試し婚”をすることになる。祈里への恋心を抱えながらも縮まる志摩子との距離。さらに志摩子の妹も巻き込み、交錯する恋の行方は!?