リンクに広告が含まれています

ギリギリと奥歯を食いしばると、マレーナはブロンドの秘毛に飾られた女の丘に指をかけ、ピッチリ閉じ合わさった肉の割れ目を少しだけ剥きくつろげた

御堂乱

何のことか分からず、マレーナが押し黙っていると、
「性器だよ。君たちエルメス人の女は放縦だと聞く。我々プロキア人に悪い病気でもうつされたんではかなわんからね。子作りの前に診察しておかないと」
とんでもない言いがかりをつけた老医師は、彼女の太腿の内側に手を差し入れた。グイと横に押しひろげ、ガニ股の姿勢をとらせる。
「ああッ」
「このままだ。このままの格好で──そう、それでいい。さあ自分の指で性器をひろげて見せたまえ」
「そ、そんなっ……」
マレーナは蒼ざめた美貌をひきつらせた。
いくら相手が医者であっても、自分から女の羞恥を開いて見せるなど考えられなかった。しかし逆らうことはできない。なにより自分が抗うことで娘のシャルロットに難が及ぶのが怖かった。
「ううッ……くうっ」
ギリギリと奥歯を食いしばると、マレーナはブロンドの秘毛に飾られた女の丘に指をかけ、ピッチリ閉じ合わさった肉の割れ目を少しだけ剥きくつろげた。
「やや上付き──といったところか」
覗きこんでおいて、老医師は書類にそう書きこんだ。
「もっと開きたまえ。奥まで見えるように」
「ああっ……くううーっ」
恥ずかしさと口惜しさで、マレーナは気が遠くなっていく。
「うむ、色も形も申し分ない」
ペンライトで媚肉の構造を照らしながら老医師が褒めた。

「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!