「ゆ、結ちゃんっ!?」
股座のムズつきを耐え忍び、瞬き二つ。その間、賢太の正面に立った結がニットのセーターを捲り上げ。あっという間に頭と手を抜いて、脱ぎ捨ててしまった。
「目、逸らさないで。ちゃんと……見て」
咄嗟の退避行動も目敏く見咎められ、強い口調によって封じられる。何より少女の瑞々しい肌艶と、慎ましやかな胸の丘陵に目を奪われた。
少女の性分同様、纏うのは飾り気のない白のスポーツブラ。結自身、見下ろして谷間がないのを気にしたのか、両の手で胸を中央へ寄せて成育ぶりをアピールする。
急転直下の状況下。驚愕と疑念に交互に襲われて、賢太の混乱は増す一方。おかげで手を伸ばせば届く距離にいる結の行動を止めるのが、また遅れる。
出典:~ときめきアパート性活 愛しの管理人さんと魅惑の隣人たち (リアルドリーム文庫) ~
著者: 空蝉
ひとつ屋根の下 恋色の陽だまり ボロアパートに独り暮らしをする浪人生・賢太は、一癖も二癖もある隣人たちと深い仲になる。「初めてのおっぱいの感触はどう? 柔らかい?」妖艶な美女・朱里に自信をつけさせてもらった賢太は思いを寄せる管理人の美幸とも心の距離を詰めていくが、なかなか一線を越えられずにいた。浪人生に春は来るのか!?日常に密着したエロス、リアルな舞台設定で送る官能小説レーベル!